魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−





『まさか』と思ったものの心の奥では『まさか』は『まさか』では無いかもしれないと思った。


だから村上先生に聞けなかった。


『犯人は見たんですか?』と。


全部を悟っている村上先生にそれを聞くことを凛は躊躇った。


真意を確かめるためにジッと見つめても、村上先生は爽やかに笑うだけで何も分からない。
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