魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−





“合成”だと言った割りに、凛は震え上がる。心の奥では“事実”だと思っているからだ。


合成だとしても、辻褄が合いすぎる。凛にとって心当たりのあるものばかりが映し出されていた。





「な、にを、」





―――――‥信じたら、いいの?


崩れ落ちた凛は床に座り込む。


床に散らばる写真を見た途端、今まで築き上げてきたものが一気に崩れた音がした。
< 263 / 317 >

この作品をシェア

pagetop