魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−





“通り魔”じゃなくても私の通う学校の生徒が頻繁に、謎の転校を繰り返す変事があった。


しかしそれは――‥





「ひびっ、き!」





響達が手を掛けていたらしい。


走りながら、取り返しの付かない事を仕出かした響の名前を叫ぶ。


たった今、周りの目も気にならないくらい、私は覚束無い足取りで走っている。
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