魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−
第17話

愛は時に凶器となる








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繁華街である四条通りの裏道は、しっとりしていた。湿気が帯びた裏道は気分が滅入るほど。


繁華街を抜け裏道に入った凛は辺りをキョロキョロと見渡す。焦りつつも慎重に。目を凝らし、耳を澄ませ、辺りを探る。
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