魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−





眩暈がした凛は後退する。


この場から逃げようとした。


ここに来るんじゃなかった、と。


“これ”は凛が知るべきことではなかった。


“真実”も“この光景”も。


足を一歩引き下げたとき。










―――――からん、からん、からん、からからからからから、










息 が 、 切 れ た





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