魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−
第4話
まさかの血縁関係
今日は響と捺が学校を休んだ。どうせサボりだろうと然して深くは考えなかった。何事もなく平和に1日が過ぎ、担任の村上先生に頼まれた資料整理も無事に終わった。
一人で帰るのは久しぶりかもしれない。とワクワクするのも束の間少し不安になる。紗枝の“通り魔”と言う言葉を思い出したからだ。
だけど狙われる確率は極めて低く、100分の1くらいだろう。
対して恨みも買ってない筈だから大丈夫だと凛は高を括った。