魅惑ボイス−それを罪と呼ぶのなら−





しかし誰かの手に掛けられた“死”を見る羽目になるとは思わなかった。


寿命だからではなく命を“奪った死”を。


凛はぐらぐらと視界が揺れ、目眩が治まらなかった。


それは“死”ともう一つ、理由があった。





「何で…っ」





段ボールには血塗れの鶏


そして…





「何で私の写真があるの…っ!?」




鶏の下には凛が映った大量の写真が一緒に入っていた。
< 86 / 317 >

この作品をシェア

pagetop