月と蝶との秘密の糸



私は表紙を開け、目次を読んでいた。


“愛とは目で見て確認する事”


と言う項目を見て、クスッと笑ってしまった。


「愛は目で見なきゃいけないのね。ふふふっ。」


とっても面白そうな本。

「明日はじっくり読もう!」

そう呟いてエピローグに差し掛かった途端、



「へぇ~愛とはテクニックで学べ…か。月がこんな本を読むなんて珍しいね。」


突然聞こえた少し吐息混じりの甘い声。

その声で驚いて多少肩が揺れたが、





シャイナーに後ろから抱きしめられている事の方がとても驚いた。




< 8 / 17 >

この作品をシェア

pagetop