月と蝶との秘密の糸
私は表紙を開け、目次を読んでいた。
“愛とは目で見て確認する事”
と言う項目を見て、クスッと笑ってしまった。
「愛は目で見なきゃいけないのね。ふふふっ。」
とっても面白そうな本。
「明日はじっくり読もう!」
そう呟いてエピローグに差し掛かった途端、
「へぇ~愛とはテクニックで学べ…か。月がこんな本を読むなんて珍しいね。」
突然聞こえた少し吐息混じりの甘い声。
その声で驚いて多少肩が揺れたが、
シャイナーに後ろから抱きしめられている事の方がとても驚いた。