一夜花
窓越しの日差しに曲線的な輪郭を晒す女体。透けるほどに白い肌が一夜花の花弁を思わせる。
「……って、夢見ちゃうほど溜まってんのかなぁ」
引き戻す手にオンナが縋った。
「夢じゃ……ありません」
「!」
バランスを崩した体がもつれ、畳の上に転がる。
反射的に伸ばされた腕で守った肌は……
(柔らかい)
抱きしめた重みと質感が、彼女の存在が現実であることを知らしむ。
きめの細かい素肌はしっとりと手のひらに吸い付き、オトコの全身に荒れ狂う熱情を呼び起こした。
「君は間違いなく、アレ、だよね?」
欲情を逃そうと目で指した先には、天頂の蕾を不自然に失った肉質の茎が伸びる。
「何故、人間に?」
「私が、願ったから。強く、強く願ったから……」
「何をそんなに願ったの?」
「あなたの側に……今夜だけでいいから、側に……」
……彼女は知っている。自分が一夜限りの花であることを。
知っていながら、『花』としての生を手放そうというのか……
「……って、夢見ちゃうほど溜まってんのかなぁ」
引き戻す手にオンナが縋った。
「夢じゃ……ありません」
「!」
バランスを崩した体がもつれ、畳の上に転がる。
反射的に伸ばされた腕で守った肌は……
(柔らかい)
抱きしめた重みと質感が、彼女の存在が現実であることを知らしむ。
きめの細かい素肌はしっとりと手のひらに吸い付き、オトコの全身に荒れ狂う熱情を呼び起こした。
「君は間違いなく、アレ、だよね?」
欲情を逃そうと目で指した先には、天頂の蕾を不自然に失った肉質の茎が伸びる。
「何故、人間に?」
「私が、願ったから。強く、強く願ったから……」
「何をそんなに願ったの?」
「あなたの側に……今夜だけでいいから、側に……」
……彼女は知っている。自分が一夜限りの花であることを。
知っていながら、『花』としての生を手放そうというのか……