私と心とぶりっこさん
何も言えない私は七の後ろを見る。

そこには冴えない優しそうな男子がこっちを覗いていた。

(もしかして、あの子も?)
__そう。予感は的中し、その男子も七達のいじめの対象だった。
 
自分と同じ境遇の男子に、なんか親近感を持ってしまうケースはよくある。

今はまさにそれだ。
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