Fate.LOVER        ~運命の恋人~
「ただいま」

「おかえり、ルオン。」

だらしなく床に寝そべるカル


「あ、ルオン。
ナラガが話があるから来いってさ」

「ああ、分かった」

「お前なんかしたの?」

「いいや、何も」

「そう」


俺は奥の部屋へと向かった



「…ナラガなんだ話って」

「ルオン。
“妖精”と言ったら分かるか?」

俺の耳がぴくっと反応したのを
ナラガは見逃さなかった


「黒四獣は魔界の支配者。
最強で最悪の悪魔科獣類。」

「それが?」

「悪の心。
お前には足りないものだ」

「いや、あるよ?」

「じゃあ、なぜ妖精を助けた?」

「な…。」


カラスめ、あとで殺す…
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