Fate.LOVER        ~運命の恋人~
―――――――――。


「それで人間界に来たってわけ。」


「ああ…っと大体分かったけど
魔界なんてほんとにあるの?」

「あるけど、
もう戻りたくない
 絶対に。」


夏鳥…


ガチャ


「あー、
お取り込み中だった?」

「あなたは確か…」


そこに現れたのは
転校生の尾崎君だった

「もうすぐチャイム鳴るから
私もう行くね」

「んじゃ、俺も。」


尾崎君と夏鳥がすれ違った
その時、


「黒狼のルオン君。」


彼はボソっとそう呟いた
その瞬間、夏鳥は飛びのく

「お前っ!!!??」

「久しぶり、ルオン。」

彼は不気味な笑みで
夏鳥に詰め寄る


「その声は、
ロルダ……」
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