Fate.LOVER ~運命の恋人~
午後の授業にて
――――忘れていた。
彼が私の隣の席だということを
さっきからずーっと
私の事を見ている虎さん。
すっごい怖いんですけど
私はおそるおそる
尾崎君の方を見ると
当然のように目が合う
そして尾崎君は口パクで
“ルオンの彼女”
そう言った
「違うっ、違います!!」
「ふーん…
じゃ、どういう関係?」
「え、ただの…」
あれ…?
友達?、じゃないし
知り合いでもないよね…
「ただの?」
「…ただの顔見しり」
「なーんだ。」