Fate.LOVER        ~運命の恋人~
「和音気を付けろ…」

「え?」

ザワッ

何か寒気がした

と思ったその瞬間


目の前が真っ暗になり
ものすごい音が聞こえた

何が起こったのか分からなかった


「大丈夫か?」

夏鳥の声がすごく近くで
聞こえたその時、
辺りが明るくなった

いつの間にか屋根の上にいる

そしてさっきまで私が
立っていたコンクリートの地面は
木端微塵になっていた

「えっ…」

尾崎君の上にはさっきの悪魔が
バサバサと飛んでいる


「あ、ありがと夏鳥。」

「全く…危ないな。
ここじゃ俺は悪魔に
反応するので精一杯だ
勝算はゼロだ」

「え、それやばいよね?」

「かなりな…
ってことで逃げるぞ


魔界に。」



「…私もっ…?」



「もちろん」
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