Fate.LOVER        ~運命の恋人~
ガバッ!!


「きゃっ!」

私は突然現れた手に
ブレザーの裾を引っ張られた


廊下の端を歩いていた私は
簡単に教室に引き込まれた



「騒いだら殺す。」

床に尻もちをつく私に
犯人は言う


コ、コロスって…


「ん?
…狼の人!?」


私の目の前には狼の人がいた



「失礼だな、俺は
高宮夏鳥(たかみやかとり)だ」

彼は教室の鍵を閉めながら言った


「って、鍵!?
なんで鍵閉め…」

「だから騒ぐなって。
まじで殺すぞ」


「あ、ごめんなさい
えっと、高宮先輩…?」


「夏鳥でいいよ」


「変な名前…」

「お互い様だろ?
な、和音ちゃん。」

「私の名前っ…」


辺りを見ると
ここは使われていない教室だと
分かった
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