Fate.LOVER        ~運命の恋人~

「お前、見ただろ」


「え?
あ、狼の事?」


「はぁ…」

夏鳥はため息をつく

「困ったなぁ…」


「なんで?」


「魔界のきまりで
人間に正体がばれたら
殺すことになってる」


「正体…。
ちょっと待って、何のこと?」


「お前は馬鹿か
俺は人間じゃない。
魔界に住んでる魔獣だ
あっちでは“黒狼”
って呼ばれてる
ある事情で人間界に
いるんだが、
この姿はただの移し身。」

夏鳥はペラペラと話しだす


「でもたまにいるんだよなぁ
俺の本当の姿である
黒狼が見える奴。
消すことも可能だけど
結構神経使うからな、
嫌なんだよ、ほんと。

と、いう訳で
俺はお前を殺さないといけない」


「ちょ、ちょっと待って!!
私、何も知らなかったよ?
今、あなたが勝手に正体
バラしたんでしょーが」

「は?」


は?って…
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