frankly high school☆~24人の主人公~①
紅愛が誰かを好きっていうのは聞いたことがない。
だから、特に誰かと付き合うとか、そういう心配はないんだけど…
最近、もっと可愛くなったから…不安にはなってる。
紅愛が俺を見てくれることはきっとない。
それでも、どうしてもあきらめることができない。
好きだから…もし。
告白の返事をOKしたらって…不安が募って行く。
だからこうやって毎回告白現場にいる。
「お前さ、それはねーだろ?あいつかわいそー」
俺はいつものように声をかける。
「帝十。棒読みの方が可哀想と思うけど?」
「あっやっぱり?」
「で、今日も跡つけてきたんや?」