frankly high school☆~24人の主人公~①
あぁ…うちは気づくのが遅かったんかな。
もっと早く帝十への気持ち…気づけばよかった。
「ちゃんと見とる。うち…気づくの遅かったんかな」
うちがそう言うと帝十は顔をあげて弱い笑顔を見せた。
そして
「遅い。俺はどんだけ前からお前のこと見てると思ってんだ」
そう言って抱きしめてくれた。
「ごめん…今更…やっと自分の気持ちに気づいた。うち、帝十が居らんとダメみたい」
「そうやろうと思った。俺も紅愛が隣に居らんとか耐え切れん」
ヤバい…涙出てきた。
帝十が…うちのこと好きって思ってくれてたなんて…思ってもなかった。
うちが泣いているのに気づき、帝十が顔を近づけてきた。
だんだん近づいてきて…優しいキスをした。