frankly high school☆~24人の主人公~①
「ちょっとな…」
それしか言えねーんだって。
それでも夜里は何回もしつこく聞いてきた。
確かに俺が寝坊だなんてめずらしいから気になるのはわかる。
でも…答えれないから言わないんだ。
それをわかれよ。
そして俺はイライラしだした。
ヤバい…。
そう思って先に部屋を出た。
そのあと続けて夜里も出てきた。
それから一緒に黙って歩き出した。
途中、夜里が話しかけてきた。
「ねぇ…」
「ん…?」
「ごめん…ね?」
「……」
俺は黙ることしかできなかった。