オトシモノ~君が零した星屑~
『だから、あいつは見た目があれでもそなたと同い年か、それ以上かもしれない。
かなり壁を作る奴だが、人をそう簡単には嫌いになれないんだ』
フッと微笑む彼は、千歳の全てを知り尽くしているようだった。
どう言葉を返して良いか分からず、視線を彷徨わせる。
気が付くと、もう日が暮れているようで、部屋の中の俺の影は消えている。
『・・・・・だから、あいつの事を頼む。
俺は、今となってはあいつの枷でしかない。
あいつに、光と仲間を与えてやってくれぬか?』
呟かれた言葉に驚いて、顔を上げる。
光を与えるとしても・・・・・一回、俺はあいつから光を奪っている。