オトシモノ~君が零した星屑~
「・・・・・無理だ」
『なっ、なぜだ!?』
そっと襖を開け、外で蹲っている千歳を見つめた。
立ち上がり、俺の肩を掴む泉箕を振り払い、千歳を指す。
「仲間を作るも何も、それはあいつ次第だ。
俺らがどう思おうと、あいつが俺達を認めないのなら、無理だと思わねぇか?」
別に、俺はもう認めているんだ、あいつのこと。
まだ会ったばかりだけど、見え張ってる所も、強がっている所も。
ただ、自分の弱さを表目に見せるのが怖いだけなのだろう。
後は――――全て、あいつ次第じゃないか。