オトシモノ~君が零した星屑~
『千歳次第、か・・・・・まぁ、そうかもしれんな』
小さく口元に笑みを浮かべた彼の視線の先には、柱にもたれ眠る千歳の姿があった。
その、少し見える顔は美しく儚げで・・・・・
まぁ、少し胸が高鳴ったのは認めよう。
『・・・・・そなた、まさか・・・・・』
「何だよ」
口元を押さえながら、面白そうに目を細めるこいつに、一瞬イラッとする。
しかしまぁ・・・・・バレてねぇよな・・・・・
『何でもない、じゃ、千歳を頼むぞ』
その言葉に頷き返し、消えた彼の姿を思い出しながら。