オトシモノ~君が零した星屑~
「全力でお互いを守り合い、誠の為に己を貫く。
言ったことは、成すまでやる。これが――――
俺らの、“誠”だ」
そう言った彼に、不意にも胸が高鳴る。
誠のために、己を、か・・・・・
私の誠が何なのか分からないのに、こんな真っ直ぐな人達の中にはいられない。
そんな気がして仕方なかった。
「お前の誠が今は無くても、今から探していけばいい」
「・・・・・そっか」
ねぇ、土方。
その誠とは、立派なものじゃなくてもいいですか?