オトシモノ~君が零した星屑~
「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」
朝からけたましく、屯所に響く誰かの大きな叫び声。
それが、私の眠っていた部屋から発せられた物だと気付くのに、かなりの時間が掛かった。
なかなか寝付けなかったせいで、未だに眠い目を開ける。
「おいっ!!何でお前がここで寝てんだよ!?」
唇をワナワナと震わせながら、土方が大声で叫ぶ。
あまりのうるささに、呆然としていたが、この可笑しな状況にやっと目が覚めた。
・・・・・この人怒ってるけど、それって可笑しくないですか?
「私に言わないで。あんたが私に抱き付いてたの!!
放せって言ってんのに、そのまま寝たのはどこのどいつよ!?」