オトシモノ~君が零した星屑~
さっきよりも暗くなったけど、十分過ぎるくらい部屋は明るい。
額に手を当て、うなだれる土方に、そっと淹れたお茶を差し出した。
何も、そんなに落ち込まなくてもいいのに。
やっと、静かになった部屋で私はもう一度、土方に声を掛ける。
「土方、何であの句読まれるの嫌なの?
・・・・・あと何、豊玉さんって」
差し出したお茶を飲み干した土方は、ギクリ、と肩を揺らした。
「・・・・・分かってんのに、聞くんじゃねぇ!」
「うん、分かってる。でも嫌がる意味が分からない」
しばらく答えに詰まった土方に、私は即答で答える。