オトシモノ~君が零した星屑~
そりゃあまあ、首も髪が短いから寒い。
でも、それを口に出しては余計に寒くなる。
「私はもっと寒くて、今の時期なんて雪塗れの所に住んでた。
これ位、なんともないよ」
強がりながら、土方に何か羽織る物を探し放り投げる。
ついでに、熱いお茶も入れて差し出した。
確かに、今日は冷える。
私はここよりもっと寒い土地に住んでいた、なんて強がったけど。
本当は、もうそんなの無効で。
はっきり言おう。
・・・・・私も、寒い。