オトシモノ~君が零した星屑~


「・・・・・もうっ、暑い!!」



そう言いながら、私はばっと立ち上がり襖に手をかける。


そして、力の限り開け放った。


パンッという、乾いた音と共に外から冷気が物凄い勢いで雪崩れ込む。



「ちょっ、おめぇ何してんだ!!」


「あんたが変な事するからだ!!」



身を震わせながら、土方は襖を閉めようと立ち上がった。


でも、途中でその動きは停止。


何事かと、視線を辿ると――――



「・・・・・雪?」


「あぁ、初雪・・・・・だな」

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