オトシモノ~君が零した星屑~
あの日降った初雪は、こんこんと降り続き・・・・・
外は、あそこと同じ一面の雪の原となった。
「お前・・・・・まじで、その起こし方止めろよ!!」
「なら、手古摺らせたお越し方させないでくれる?」
布団を左手に、右手には抜刀していない刀。
それを持って、ニヤリと笑いながら土方を見下す。
あの日以来土方の徹夜回数は減っていったが、やっぱり寝起きが悪いのは健在で。
寝不足のせいで寝起きが悪いのかと思えば、そうではなかったようだ。
「布団を剥ぐならまだしも・・・・・刀持って殺気出すのは勘弁してくれ・・・・・」