オトシモノ~君が零した星屑~


『全員は当たってなくても・・・・・大将討ち取ったり~!』


「じゃ、土方さん。罰はどうします?」



そうはしゃぐ泉箕と沖田。その傍らでは、人間雪だるまと化した藤堂と永倉がいた。


どうして、ここにいるのはこんなにも――――温かいんだろう?


もう、人の子として生きていけないはずなのに。


どうして・・・・・人として生きて行きたいって、考えてしまうんだろう?



「千歳、おめぇはまだ・・・・・死にたいって思うか?」



ここに来てから、そんな事考えたことは無い。


生きる目的も無くなったはずだったけど、ここで生きていければ見つかるって。


根拠も無しにそう考えてしまった。


ねぇ土方。そう考えるのは私には、罰当たり?

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