オトシモノ~君が零した星屑~


そうか・・・・・今までは、沖田が起こしていたのか。


それに比べたら、私の起こし方なんて可愛いものだよね?


沖田の土方の起こし方を、一人想像しながら・・・・・



「・・・・・ふふっ」



土方が、どんな形相で起きてきたのか・・・・・想像してみると思った以上に面白かった。



「ちょ、おめぇ何想像してんだよ!?」


「いや、土方を起こす沖田を称えてただけ」



にやりと笑いながら、私は土方の怒りが届く前に部屋を飛び出した。


確か、今日は皆朝稽古だったはず。


それなら今、朝餉を取らずにいつ取れというのか。


泉箕は、沖田と仲が良いという事もあり、普通に稽古に参加しても敬遠されるだけ。

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