オトシモノ~君が零した星屑~
「はぁ――――・・・・・分かった」
「あ、それから・・・・・巡察今からだからな」
私が部屋の襖を開けたと同時に、後ろから声が掛かる。
私の方は全く見ようともせず、土方は黙々と文机に向かっていた。
「土方・・・・・帰ってきたら、覚えてろ!!」
そんな土方に嫌がらせでもしようと、思いっきり襖を渾身の力で閉めた。
パァァンッという、乾いた音が屯所中に響く。
「おい、こらぁぁぁぁぁっ!!千歳ぇぇぇぇっっ」
この後、部屋から土方が飛び出して来て、屯所中に怒鳴り声が響いたのは言うまでも無い。