オトシモノ~君が零した星屑~


じゃり、と足元を砂が擦る。


ずっと下を向きながら歩いていたが、いつの間にか皆の足音が遠くなっている事に気が付いた。


慌てて、前の隊士を追い駆ける。


はぁ・・・・・色々、朝から疲れるんですが・・・・・



「おい、お前大丈夫か?」


「――――大丈夫だと思います?」



私の方を、苦笑しながら振り返る隊士。


口元を引きつらせながら、私はコキッと首を鳴らした。



「いや、思わない」



ははっと笑いながらまた前を見て、私達は歩き出した。


< 202 / 466 >

この作品をシェア

pagetop