オトシモノ~君が零した星屑~
布団から顔を出し、俺の顔を見上げる千歳。
相変わらず、どれだけ身体が不調でも、口の悪さは引っ込まないようだ。
「土方・・・・・水」
掠れた声で俺を見上げる千歳。
熱のせいで瞳も潤んでいて、正直な所見上げるのは止めてほしい。
少し苦しそうに眉をひそめ、こっちに身体ごと向ける。
枕元に置いてある水差しに手を伸ばし、そっと口元に持って行ってやった。
少しずつ明るんでくる、襖の外の光。
また、徹夜してしまったのだと、今になって気が付いた。
「ん・・・・・ありがと」
「あぁ。あと、おめぇはもう寝てろ」