オトシモノ~君が零した星屑~


不思議と、いつもと違って眠気は無かった。


この時間になると、いつも枕元とかから殺気がほとばしるのだが・・・・・


今は、この通り。


布団の中で、普通に年頃の娘のように眠っている。


・・・・・はずなのに。



「また、徹夜したの?いい加減にしないと、副長が体調崩したら・・・・・」


「はいはい、意味無い、だろ?」


「分かってんなら、ちゃんと寝てって・・・・・」



気だるそうに、俺を叱る千歳だが、今は全く迫力が無い。


体調崩しちゃ意味無いって言ってる傍から・・・・・


自分自身が風邪引いてるじゃねぇかよ。


はぁ・・・・・と溜息をつきながら、もう一度寝ろと催促する。
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