オトシモノ~君が零した星屑~
自分らしくない事をしているのは、自分でも良く分かっている。
けど・・・・・妙に、このしおらしい千歳が可愛いと感じてしまう。
「うん、分かった・・・・・じゃあ、横にいて?」
「・・・・・はい?」
早速、という感じでしてほしいことを言う千歳だが・・・・・
いきなりの破壊発言に、俺の思考も停止する。
風邪を引いたら、少しは毒舌も引っ込むんだな・・・・・
そう、一人で納得していると、千歳がもう一度俺の袖を引いた。
雪はもう吹き降っていないのか、さっきよりも外は静かになっている。
なぜか、いつもよりも周りの様子に敏感になっていた。