オトシモノ~君が零した星屑~
「えっと・・・・・ちょっとだけ、聞いて。
でも、冗談・・・・・なんかじゃない。でも、独り言だから」
さっきよりも熱が上がってきてるのか、途切れ途切れに呟く。
小さくなっている声を聞き逃さぬよう、俺は静かに耳を傾けた。
――――少し、顔を赤くしながら。
「私――――良く分かんないけど、土方の事好き・・・・・だよ」
「・・・・・え?」
さっきから、意外性抜群の言葉を並べる千歳に、俺は視線を彷徨わせた。
俺の事が好き?良く分からないけど?
って・・・・・こっちの方が、良く分かってないんだが。
しかし、冗談なんかじゃないって前置きをしていた。
風邪を引いているからって、こいつは可笑しくはなってない。