オトシモノ~君が零した星屑~
どの位、そうしていただろう?
そっと手を退けてみると、静かに目を閉じた綺麗な顔がそこにあった。
相変わらず顔は、赤く火照っていて。
額は、まだ熱くって。でも――――
「ははっ・・・・・笑ってやがる」
眉を下げ、口元を緩めて眠っている千歳。
拍子抜けして、つい吹き出してしまった。
その瞬間、自分の気持ちが嫌なくらいはっきりとした。
「俺・・・・・やっぱ、おめぇのこと好きだ・・・・・」
そう。見っとも無い位、このあどけないこいつに。
いつの間にか、どうしようも無いくらいに惹かれていた。
*土方 歳三side end.*