オトシモノ~君が零した星屑~


一瞬透けた手の平が、神々の世の真っ黒な闇を映す。


・・・・・思った以上に、やばいのかもしれない。



『はぁ――――っ、あとどれ位だろう』



溜息をつきながら、真っ黒な墨を流したような空を仰ぐ。


自分には似つかわしくないような、絶望と不安、焦りを流したような空。


それが、じっと俺を見下ろす。


やっと気持ちが安定してきた頃、俺は再び立ち上がり、社を後にした。



--

----

------

< 224 / 466 >

この作品をシェア

pagetop