オトシモノ~君が零した星屑~
顔は笑っているが、その目が殺意と疑いを浮かべている事。
・・・・・その、鋭い瞳にどれだけ鈍い者でも気付かないはずがないだろう。
「あなたが神だという事、千歳さんの事は土方さんから聞いてはいましたよ。
・・・・・本当だったとは」
軽く首を傾げる沖田は、月明かりの下で妖艶な笑みを見せる。
幹部の者にだけ事情を話し、何かあった時に手を打てるようにしておいたのだろう。
『そうか・・・・・で、何の用だ?』
静かに、俺はそっと尋ねる。
徐々に明るんでくるであろう空に目を向けながら、スッと目を細める。