オトシモノ~君が零した星屑~


驚いたように、俺から飛び退く沖田。


その目には、どこか、さっきとは違って哀れみと、悲しみが込められているようにも思えた。


無理に微笑むような表情を作りながら、彼は俯く。



「あなたは・・・・・何を、望みますか?」



静かに尋ねる沖田は、月明かりの下で静かに立っている。


その姿は、なぜかとても小さく見えた。



『神に、そのような問いを投げ掛ける奴は初めてじゃ』



――――そうだな、最期に望むとしたら、それは・・・・・




< 228 / 466 >

この作品をシェア

pagetop