オトシモノ~君が零した星屑~
空には雲がないため、部屋の障子からが陽の光が入り込む。
少しも陰らず、部屋の中は暖かかった。
「鴨川の桜が満開だった。もうすぐ散っちまうだろうな。
休養がてら、千歳に見せてやったらどうだ?ここの桜を」
ふっと微笑みながら、原田は、トンッと私の肩に手を置く。
その大きく、温かな手の平から原田に視線が移り・・・・・
そして、最後には土方に視線が定まる。
「・・・・・そうだな。千歳、行ってみるか?」