オトシモノ~君が零した星屑~


「いや・・・・・沢庵、本当に好きだなって思って」


「は?んなんじゃねぇよ!!

・・・・・食わねぇのか、じゃあ!!」



間の抜けた返事と共に、いきなりむくれた表情をする土方。


今日の土方と一緒にいると、自分が自分ではないようになっていく気がした。



「あ――――っ、土方さんじゃないですか~っ!!」


「おっわ!!何かお取り込み中なんじゃ・・・・・」



そんな和やかな雰囲気をぶち壊すように、橋の上から声が掛かる。


声の持ち主へと視線を向けるが、行き交う人に飲まれるようにして、良く見えない。




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