オトシモノ~君が零した星屑~
何度も、何度も木霊するあの声。
・・・・・何度も、何度も蘇るあの瞳。
耳を塞いで、あの悲鳴が聞こえないようにうずくまった。
ポツポツと降り出した雨が背中を叩く中、口からは嗚咽がせり上がる。
自分でも、どうして泣きそうになっているのか。
こんなに怖がっているのか、よく分からなかった。
「何で・・・・・土方、どこ行っちゃったの」
あの時の優しかった、柔らかい、温かい土方がどこかへ行ってしまったようで――――
ただ、何かが抜け落ちたように、空しかった。