オトシモノ~君が零した星屑~
ぐっとこみ上げてくる何かを堪えながら、私は空を仰いだ。
何が、小姓だ・・・・・土方を、恐れるなんて。
「くっ・・・・・」
嗚咽を堪えながら、濡れる顔をめちゃくちゃに拭う。
ずっと、傍に土方はいた。
あの、沖田と藤堂を優しい目で見つめていた土方は、隣にいた。
どこにも、行ってはいなかった。
「奥沢・・・・・さん、ありがとう、ございます」
「いえ、奥沢でいいです。千歳さん、副長をよろしくお願いします」