オトシモノ~君が零した星屑~


そう一言残し、私はもと来た道を戻る。


そして、血だらけになり飛び出してくる浪士達を、ただ斬り捨てていった。


もうすぐ・・・・・もうすぐ、土方達が来てくれる。



「はぁっ、はぁっ・・・・・っ」



息が乱れ、浪士達を切り捨てるのも鈍くなってくる。


しかし、次第に出てくる浪士達の数は、徐々に少なくなってきていた。


血の海が出来ていく中、ムッと血の臭いが濃くなる。


それと共に、ダッと走り寄って来る人影が私の隣に立った。


・・・・・ずっと、待っていた香り。


どれだけ時間が経ったのか、私の周りには土方に付いて行っていた隊士が到着していた。


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