オトシモノ~君が零した星屑~
震えだす唇を、血が出るほどに噛み締める。
口の中に鉄の味が広がるのを感じながら、私は首が痛くなっても空を見続けた。
「千歳、話があるって言ったよな」
少し時間が経ち、私に唐突に話しかける土方。
それに小さく頷き返し、私は土方に視線を定める。
私と目が合った瞬間、土方の視線は揺れだした。
「・・・・・どうしたの?」
「あの、だな・・・・・」
顔を手で覆って、土方は黙りこくってしまった。