オトシモノ~君が零した星屑~
私と同じ事を思っていたのか、土方の訝しげに眉をひそめていた。
「総司と、平助が目を覚ましたぞ!!
・・・・・二人とも、重症だったが無事だ」
それだけを言い残し、原田はもう一度屯所へと駆けて行く。
ただ、もうこれ以上仲間を失いたくなかったのだろう。
だから、あれだけ喜びも大きいのだと、やっと理解する事が出来た。
「・・・・・良かった」
「――――だな」
ほっとしたように息をつく土方を見て、わたしもふっと微笑む。