オトシモノ~君が零した星屑~
そう笑いながら、土方は部屋へと向かう。
沖田と藤堂は、再び眠ってしまったらしく、今日部屋を訪ねるのは止めたらしい。
疲れたように体を引きずる土方の背は、今までに見た事が無いくらい、小さく見えた。
「守って・・・・・あげる」
届かない小さな呟きを、そんな土方の背にかける。
守ってやるなんて、無力な私には無理だろう。
だから――――ずっと、傍に、私だけでも。
「――――くっぅ・・・・・」
静まり返った部屋から、微かに漏れる土方の声。
ずっと、苦しんでいたはずだ。