オトシモノ~君が零した星屑~
汗が滲む額を手で拭いながら、私は手に持ったお茶を、口に運んだ。
沖田は、労咳に苦しみながら、今も稽古に励んでいる。
・・・・・最近、様子のおかしい泉箕も、一緒に。
稽古のけたましい音を耳にしていると、あの日の沖田の言葉が蘇る。
その次には、あの日の土方。
――――いつだって、運命は残酷だ。
溜息をつきながら、再びお茶を口にした瞬間だった。
慌しい足音と共に、隊士がこちらへ駆けてくる。
「おい、千歳っ!!副長を呼べ!!」
汗を光らせながら叫ぶその様子は、ただ事ではなかった。