オトシモノ~君が零した星屑~
土方にしては、変わった事を言うな、と思ったのは内緒にしておこう。
「そっか、そういう考え方もあるんだな」
「・・・・・まぁ、な」
照れ臭そうに、土方は顔を背けお茶をすする。
・・・・・さっきの、兄さんの受け売りって、嘘だな。
照れている土方は、何だか可愛く、子供に見えた。
「――――星になる、か」
残った時間は、あと少し。
いつ消えてもおかしくないし、泉箕は私のせいで消えていく。
土方は、私のせいで悲しみを背負い込むだろう。
だから、懸命に生きるしかないのかもしれない。
・・・・・あと、少しの残された時間を。